遠隔【学部ゼミ】 梶谷真司著「考えるとはどういうことか」 
2020/04/14
https://gyazo.com/94746a5971a1d72abc7977e92e8e1038
遠隔での学部ゼミでした.今日は,梶谷真司著「考えるとはどういうことか」の読書会.今回もLTD話し合い学習法を用いました.
哲学と一般市民との解離,その結果,考えることも遠ざかってしまっている.考えるということがもっと身近で良いのではないか.学校では,「思考力」として考えることが掲げられているけど,本当に「考えて」いるのだろうか.
学部生と筆者の主張を読み解いていきます.
考えるということは,当たり前のように行っていると思っていたけど,そもそも考えるということはどういうことか,そして,自分はその意味で本当に考えているのだろうか.日本の学校は,日本人は?
読書を通し,自分の見方・考え方を省察,問い直しました.
前回の平田オリザの「わかりあえないことから」の続きとして選んだ本です.本書は,「考える」ということがテーマですが,その中で「対話」も重要な概念となっています.前回の平田のいう「対話」と梶谷のいう「対話」との相違点は?このような問いから「対話」についても考えました.
今回の学習指導要領のキーワード「主体的・対話的で深い学び」ですが,「主体的」とは?,「対話的」とは?そして,「深い学び」とは?ノンストップで動き続ける学校現場において,実践者がそれらについて,じっくり調べたり,考えたりする時間はそうとれるものではありません.ですから,今のうちに書を読み,考える体験を積み重ねて行きたいと思います.
そして,大切なのは,理論と実践の往還.
「では,この「哲学対話」を実践するとしたらどんな時にやってみたい?」と学部生に問いました.すると,「全体ゼミでやってみたい」そして,「先生になったら道徳でやってみたい」「学活でも」と実践を想定した声が挙がりました.
それでは,まずは直近として実践できる場.
院生と一緒に行う全体ゼミで,「哲学対話」にチャレンジしよう!となりました.
一つ一つの学びが繋がり合って,ゼミがどんどんと楽しくなっています. #読書会 #読書